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IT業界の流れを資格試験の統計情報から見てみる

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shiken

先日、独立行政法人情報処理推進機構(IPA)が行う、令和4年度の春期試験の合格発表がありました。先日、「IT教育の若年化が起きている?」の記事でも、最近のIT教育の若年化を見てきましたが、合格発表と併せて公表される統計資料を見ていると、色々と考えさせられることもあります。

本日は、IPAが公開している統計資料から読み取れる、最近の傾向を見てみたいと思います。

IT資格の最年長は?

前回の記事では最年少のご紹介でしたが、反対に最年長記録も公開されています。今回の試験では、応用情報技術者試験で最年長記録を70歳に10年ぶりに更新されたとリリースがありました。

IPAリリース
https://www.ipa.go.jp/about/press/20220624.html

応用情報技術者試験は、合格者の平均年齢が28.9歳と若く、どちらかというとIT技術者の登竜門的な位置づけではありますが、高度試験に向かう手前の難易度でテクノロジー系、マネジメント系、ストラテジ系から広範囲にわたって出題がされますので、決して簡単な試験ではないと思います。

高度試験でも過去の最長記録を見ると、65歳~76歳になっています。70歳になっても新しいことを学びチャレンジしようと思うことはとても素晴らしいですし、人生100年時代では大事な姿勢なのかもしれません。

統計からみる特徴は?

もう一つ統計情報中から、気になったものをご紹介していきます。

統計データでは、受験者や合格者の勤務先情報も公開しいます。例えば、社会人全体の合格者数の中では、さすがに業界資格になる「ソフトウェア業:24.99%」が一番多くなっています。

しかし、平成30年度の数値と比べてみると「ソフトウェア業:26.39%」、平成25年度と比べてみると「ソフトウェア業:36.95%」と、徐々に割合が減っていることがわかります。

これは非ITの業界の合格者が増えたことによるものだと考えられ、平成25年度と令和4年春期を比較すると「製造業:6.01%→8.31%」「金融・保険業、不動産業:1.71%→3.22%」「官公庁、公益団体1.62%→3.43%」の3つが大きく数字を伸ばしています。

どこもデジタル化や、最近ではDX推進などが進んでいる業界で、今まではITと遠かった人もIT化が進む中で勉強する方が増加しているのだと考えます。これから他の業界でもITに対する知識が求められてくるようになると、似たようなことが起こってくると想像しています。

最後に

ITを活用して業務の効率化を行う、提供する付加価値を向上することは、今後企業が勝ち残っていくためには、避けては通れないことだと思います。

資格取得は一つの手段ではありますが、知識を体系だって学ぶことには役に立ちます。また何も目安を設けずに勉強するよりも、資格取得などの目安を持って勉強すると、より捗るような気がしますのでご興味ある方は是非お試しください。

それではまた

アンドファン株式会社

中小企業診断士 田代博之

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