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事例から見るIoTプロジェクトの進め方

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IoT_jirei

おはようございます。

先日の記事「IoTの認知率と活用率を探ってみる」で記載させて頂きましたが、IoTには認知度は高いけれども、活用度合いは低い現状があることをお伝えさせて頂きました。

私がIoTの現場で活動する中では、IoTプロジェクトがスムーズに進んだ会社様もありましたし、そうでなかった会社様もありました。今回はそんな多くの事例の中から、IoTプロジェクトをスムーズに進めるためにはどのようなポイントがあるのかについて、少しまとめてみたいと思っています。

事例から見るIoT導入のポイント①

まず一つ目は「IoTを難しく考えない」ということです。

新しい言葉が出ると「何となく知っている」状態にはなります。現実。認知度が80%を超えていることがいい例だと思います。しかし馴染みがない言葉だと、何か難しく考えてしまい、時に「これってIoTですか?」と議論がそれてしまうこともあります。

また業界に携わる方は、よくわからない横文字が好きな傾向があります。全面的に否定をするわけではないですが、これでは相手に正しく伝わるかに疑問を覚えます。業界人でも正しく本質をとらえているか疑問な横文字を並べて、「何となく」わかった状態はあまり望ましくありません。

私の考えではIoTは、今皆さんが使われているIT/ICT、センサーやハードウェアの技術の延長線上にあるもので、その組み合わせによって価値が出せるようになったものだと考えています。特にサイズが小さくなり、価格が安価になり、だれでも扱えるようになって点と、それによって今までアナログだった様々なもの(例えば経験やカンなど)がデジタルデータに変えられる点にインパクトがあると考えています。

この理解が正しいかどうかは私には不明ですが、難しく考えずに出来るだけシンプルに考えている会社様は、プロジェクトの進みがスムーズになっているように感じます。

事例から見るIoT導入のポイント②

2つ目は「大きく考えて小さく始められている」ことだと思います。

小さく始めることはスモールスタートといわれ、実践されている会社も多いと思いますし、それに適した商品やサービスも多く出てきています。私自身もリスクを少なくスタートすることは大事だと思っていますが、スモールスタートだけに拘ると、ある程度のところで行き詰ってあれこれと試しては埃をかぶらせてしまうケースをよく目にします。

初めに大きな方向性や目的を検討して、その中で小さく始めて成功を重ねていく計画を立てることをお勧めしています。これはIoTは効果が見えるまでに時間がかかる特徴もあるので、早い段階で成功(クイックウィン)を行うことは、経営判断にもプロジェクトに関わるメンバーのモチベーションにも、とてもいい影響を与えています。

事例から見るIoT導入のポイント③

最後の3つ目は「完璧を求めすぎない」ことです。

これは仕様面や実現性、効果など様々な面がありますが、なぜか新しく何か(例えばIoT)を導入するとなると、100%=完璧を求められることが多くあります。本来は新しい業界であれば未熟さも許容されそうなイメージですが、そうもいかないケースが多くあります。

例えば、通信は100%できますか?絶対に間違いなく実現できますか?費用対効果は確実に出ますか?など・・言い出したらキリがありませんが、現状の技術でもできないことや提供側だけでは難しいことを、要求されることが多くあります。

現実的な技術のレベルを加味して足らない部分は知恵や運用でカバーする、重要な部分とそうでない部分とを分けて検討していくなど、現状に合わせ検討や選定をしていかないと、いつまでたってもプロジェクトは先に進みません。投資に対するリスクへの恐怖が大きすぎる会社様にこの傾向は多いように感じています。

最後に

会社における課題も違いますし、過去の成功体験から取り組み方を検討することもありますし、自社に合ったやり方が何なのかを考える、少し遠回りのように見えることでも愚直に行っていくとが必要なのだと思います。

アンドファンでもIoT導入のご支援を行っていますので、ご興味がある会社様は弊社スタッフまでお声がけください。

それではまた。

アンドファン株式会社
中小企業診断士 田代博之

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