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ECサイト運営者必見!海外への画像/動画加工業務委託を成功させるためのポ

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ECサイト

国内のECサイト運営者にとって、商品画像/動画の加工は重要な作業ですが、物量が多く人手もかかる作業ですので、人手の確保やコストの問題が常に付きまといます。

本記事では、人手の確保やコスト面を考慮して、海外への画像/動画加工業務を外部委託することについて解説し、特に品質面でもコスト面でもメリットの大きいミャンマーへの委託をご紹介していきます。

画像/動画加工作業の課題から、ミャンマーを選ぶ理由、具体的な成功事例、そして業務委託の導入手順と注意点まで、幅広い情報を提供します。本記事を通じて、ミャンマーでの業務委託が成功するための具体的な手法を理解していただけます。

1. ECサイト運営での画像/動画加工への課題

ECサイトを運営するうえで、商品画像/動画の加工作業に対して、様々な課題感があります。まずは主な課題感を整理していきます。

1.1 一貫性の確保

ECサイトにおける画像/動画の一貫性は、ブランドイメージの維持に直結します。一貫性がない画像/動画は、ユーザー体験を損ない、信頼性を低下させる可能性があります。そのため、画像/動画加工においては、カラーバランスや解像度、トリミングの方法などを統一し、お客様にとって見やすくわかりやすい状態にする必要があります。

画像/動画加工の一貫性を確保するためには、ガイドラインの設定、色彩やフォーマットの統一などの準備する必要がありますが、人が作業する以上、ある程度のムラが出てしまう課題があります。品質チェック体制の強化も対策になりますが、物量が多くコストとの兼ね合いで、バランスをとる必要があります。

1.2 作業コストと人材の確保

画像/動画加工は1枚当たりの作業時間は少ないですが、大量の作業を実施するので、全体の手間とコストがかかる作業になります。特に大量の商品を扱うECサイトでは、画像/動画の質を保ちながらコストを抑えるのは難しい課題です。

また、品質を維持しながら作業を行うにはスキルや業務に慣れている人材が必要ですが、こうした人材を国内で確保するのは難しくなってきています。

1.3 作業指示の難しさ

画像/動画加工において、具体的な作業指示を行うことが重要です。たとえば、どの部分を切り取るのか、どのように色調を調整するのかなどの詳細な指示が必要ですが、すべてのパターンに対して詳細に伝えるのは難しいことがあります。

特に、言語や文化の違いがある場合、意図が正確に伝わらないことが多く、結果として望んだ通りの画像/動画が仕上がらないことがあります。 結果としてコミュニケーションの頻度を上げたり、確認/修正の量を増やしたり必要があるため、管理や調整の時間、労力も増大します。

2. 海外への画像/動画加工業務委託のメリット

ECサイトの画像/動画加工を業務委託する際に、国内の委託先よりも海外に委託することのメリットを整理していきます。

海外への業務委託を検討する場合の、メリットや注意点、成功のためのステップは、以下の記事で詳細に解説しています。
「業務委託先を海外に選ぶメリットと注意点を徹底解剖」

2.1 コスト削減

国内での人件費は高騰している状況なので、人件費の安価な国へ委託することで、人件費(固定費)を大幅に削減することができます。

特に東南アジア諸国、例えばミャンマーでは、労働コストが日本に比べて低く、また為替の円安状況も他国ほどではないため、同じ予算でより多くのリソースを確保することが可能になります。

2.2 人的リソースの確保

日本と比べて、海外では若い年齢層の作業者を多く確保することができます。日本国内で委託する業務量の多くなると、リソースの確保が難しいだけに残業や休日出勤で対応する必要が出てきます。ベースの人件費が高い中で、更にコスト負担が上がるリスクがあります。

ミャンマーでは、豊富な労働人口を背景に若い労働力の確保が容易ですので、納期の短縮が調整できたり、余計なコストアップを防ぐことができたりと、柔軟な調整が可能になります。

2.3 時間とリソースの有効活用

海外へ委託することで、企業は空いた自社のリソースをより効率的に使うことができます。国内での画像/動画加工に費やしていた時間を、他の戦略的業務やコア業務に充てることで、より付加価値を向上させることができます。

また、委託先との時差を利用し、現地の作業が日本の夜間に進行すると、24時間体制での作業が可能になる場合もあります。

2.4 スケーラビリティの向上

ビジネスのスケールアップや季節ごとの繁忙期対応に柔軟な対応をするために、企業規模や業務量に応じて、適切なリソース配分が実現可能です。 例えば、年間のセール時期や新商品の投入時期に急増する業務量にも、現地の豊富なリソースを活用すれば納期を遅らせることなく対応可能です。

さらに、クラウドサービスなどのIT技術を活用することで、規模が大きくなっても管理が容易になり、スムーズな運用が可能になります。

3. ミャンマーを選ぶ理由

画像/動画加工の業務を海外に委託する際に、たくさんの国がある中で、更にメリットが享受できるミャンマーを選ぶ理由を整理します。

3.1 豊富な人材と言語

近年、ミャンマーはITインフラの整備がされて、IT教育にも力を入れ、その成果として、スキルを持つ人材が増加しています。
画像/動画加工の分野で活躍するスキルを持つ若者も多く、更に英語を話せる若者が多いため、コミュニケーションが円滑に進む利点もあります。

3.2 国民性との相性の良さ

ミャンマー人の国民性は、まじめで礼儀正しく、丁寧な性格が多いのでコツコツとした作業が得意と言われています。この国民性は日本人とも近く、また親日で日本に興味のある方も多く、日本企業との相性が良いと評価されています。
そのため、ビジネスコミュニケーションがスムーズに進むだけでなく、信頼関係の構築も他国より容易になります。

3.3 コストパフォーマンスの高さ

労働コストの低さは、業務委託先を選ぶ際の重要なポイントです。ミャンマーは他のアジア諸国と比較しても労働コストが低いため、安価なコストでリソースを確保することができます。

以下はJETROが公開している、「海外進出日系企業実態調査(アジア・オセアニア編)」の中で、「製造業・作業員の基本月給(平均値)」を抜粋しています。周辺国と比べて安価であることが見て取れます。

・ミャンマー 約112ドル
・ベトナム   約273ドル
・フィリピン  約271ドル
・タイ     約410ドル

4. ミャンマーの画像/動画加工業務委託会社の選び方

画像/動画加工の委託先として魅力のあるミャンマーですが、良い委託先を選ぶために必要なことを整理します。

ミャンマーへの海外BPOが選ばれる理由は、以下の記事で詳細を整理しています。
「ミャンマーでの海外BPO(海外アウトソーシング)が選ばれる訳」

4.1 信頼性の確認

まずは委託先の信頼性を確認することが重要です。具体的な方法としては、過去の同様な実績や評判をリサーチすることが必要です。
また、企業の経歴や年数も一つの判断材料になりますし、問い合わせからの対応スピードや内容も判断材料として重要です。

例えば、「マメにコミュニケーションしながら納期を徹底します」とPRしていても、営業活動の中で連絡がなかったり、対応が遅かったりしたら、信頼できる会社とは言えないと感じてしまいます。

4.2 セキュリティ対策の確認

画像/動画加工を業務委託する際に、データのセキュリティ対策はとても重要になります。例えば、ウィルス対策、暗号化、アクセス制限、セキュリティポリシーの明示など、セキュリティ対策に対する確認は必要になります。

またセキュリティ事故の多くは、従業員の犯罪やミスなどに起因するものも多いため、従業員に対する教育や制限がどの程度なのかを確認すると、より良いと思います。

4.3 コストと契約条件の比較

ミャンマーへの委託では、コスト面の恩恵はとても大きなメリットですが、単に費用が安いから委託するのではなく、その金額に見合った品質とサービスが提供されるか、または自社の要望に適しているかを慎重に比較する必要があります。

例えば、ECサイトの画像/動画加工の業務では、提供する個々のデータに対する作業指示を完全に行うことは難しいため、ある程度作業者を成長させながら、自社の希望に沿って作業をしてもらう必要があります。しかし、安いだけの委託先ではマニュアル通りの作業しかしない企業もあり、金額と作業内容や範囲のバランを見ることが重要になります。

5. 業務委託の成功事例

画像/動画加工の成功事例として、アパレル会社になるG社の例をご紹介します。

5.1 委託内容と委託の背景

G社では、ECサイト向けの画像加工と動画の制作を委託しています。日本のスタジオで撮影されたモデルさんの素材を頂戴し、ECサイトに掲載するよう尺や画面サイズの調整などを行っています。

元々は日本で行っていましたが、人材不足を背景に東南アジアへの委託を検討されました。

5.2 導入前の課題と成功の要因

海外への業務委託をする際に、以下の3つの点が課題だと感じていました。

・画像制作に関するマニュアルがない
・購買動機が高まる品質のコンテンツが作成できるか
・大容量のデータを受け渡しできるか

マニュアルがないだけに、初めのうちはお客様から要望を伝授していただく必要がありましたが、徐々に作業者が習得していくことで、問題ない品質で作業が進行しています。

しかも、作業者の定着率が高いため、ますます生産性が向上しています。 また、データの受け渡しは、セキュアなファイルサーバ上でやり取りをし、日々、GB単位のデータのやり取りが行えていて、導入前に抱えていた課題は解決され、安定的に委託ができる環境が整っています。

その他にも導入事例を公開していますので、「導入事例」ページもご確認ください。

6. 業務委託の注意点とリスク管理

海外へ画像/動画加工の業務委託する際の、注意点とリスクを整理します。

6.1 品質管理のポイント

海外への委託に限らず、外部へ業務委託する際、品質管理は最も重要なポイントの一つになります。作業基準や要件を詳細に説明することは必要で、具体的な指示、サンプル画像/動画の提供、色調の指示などを含めた仕様書を作成し、委託先と共有することで品質が安定します。

また定期的に品質チェックを行い、基準に合致しているか確認も必要です。作業者の習熟度合に合わせて、全数チェックから 抜き打ちチェックにするなど、コストとのバランスを見ながら実施する必要があります。

6.2 コミュニケーションの課題

海外の委託先とのコミュニケーションでは、時差と言語の壁に注意を払う必要があります。 ミャンマーの場合、英語を話せるメンバーが日本より多いため、日本語では細かいニュアンス等が伝わらない場合、英語でのコミュニケーションに切り替えることも有効です。

またコミュニケーションツールは、ビデオ会議やチャットツール(Teams、Meet、Skypeなど)を活用して、定期的なコミュニケーションを行います。加えて、不定期かつリアルタイムで情報を共有できる流れを作ることで、細かい会話で疑問やトラブルの早期に解決を狙うことができます。

6.3 色彩感覚の調整

海外への委託になると、国によって色彩感覚が違ってきます。国によって好きな色が違ったり、全体の色味が違ったりするため、注意が必要です。画像/動画加工においては、商品のカラー指定があるため、基準色を指定しておくことで影響は少ないかもしれませんが、委託先に任せるケースは注意が必要です。

また、納品前に色校正版をチェックし、最終的な修正を行うプロセスも設けることで、色の違いによるトラブルを未然に防ぐことができます。

まとめ

ECサイトの運営において、画像/動画加工業務を海外に委託するメリットは大きいと思っております。

コストの面も期待できますが、そもそも日本では人的リソースの確保がますます難しくなってきていますので、自動化するか海外のリソースに頼る必要があります。 その中でもミャンマーは日本企業との相性含めて、他国よりもメリットがあると考えています。

当社では、ミャンマーでのアウトソーシング事業を行っておりますので、ご興味がある方はスタッフまでお気軽にお問合せください。

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それではまた。

アンドファン株式会社
中小企業診断士 
田代博之
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