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FIRE(Financial Independence, Retire Early)と複業とキャリアを考える

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fire

最近ニュースで、早期リタイアにあたるFIRE(Financial Independence, Retire Early)の言葉を聞くことが多くなってきました。FIREは「経済的自立と早期リタイア」を意味するもので、自由で豊かな生活を送りたいことを目指しています。

今回は日本技術士会近畿本部 青年技術士交流委員会主催の「士業FIRE」のイベントに参加し、講師となるDJ Nobby/福永信彦さんのお話を聞いてきました。ここでは、仕事人生のオプションとして「1つの会社に頼らない生き方」という意味でのFIREを取り上げ、過去の経験も踏まえて多くのお話をいただきました。

本日はお伺いした話の中から、様々な考えるきっかけをいただきましたので、整理しながらご紹介していきます。

FIREと士業FIRE

FIREとは、「Financial:金融、 Independence:独立、Retire:引退、Early:早い」の頭文字からとった言葉で、経済的自立と早期リタイアと呼ばれています。

ここでは細かく語りませんが、貯蓄や投資で自分の資産を増やし、早期にリタイアを実現して、自由で豊かな生活を送ろうということになります。

そのためには「年間支出の25倍の資産」と「4%ルール:生活費を投資元本の4%以内で抑えれば資産が目減りしない」があります。

必要な資産は、総務省の調査では消費支出平均がザックリ年300万円ですので、FIREには約7,500万円の資産が必要と言われています。また4%ルールでは、7500万円を年利4%で運用すると300万円の収入になりますので、資産の減らさずに生活費を捻出することができます。

人によって豊かさはそれぞれのため、細かく言うとFIRE後も働く方もそうでない方もいるようです。今回のイベントでは、リタイアの観点よりも、「今の仕事に縛られることなくライフプランを考えて実現していくこと」の観点で、お話をいただきました。

複業とライフプランを考える

講師のDJ Nobbyさんは、元々金融業界でサラリーマンをしつつ、高校生から始めたラジオパーソナリティーを複業としてされていました。

今回のイベントで目指すところとして、「ライスワークを最小限の時間に ライフワークの時間を最大化!」とお話しいただきました。ライスワーク=ご飯を食べるための活動を出来るだけ減らし、ライフワーク=自分が好きなことやりたいこと、幸せになるための活動を目一杯やろうということです。

そのためには会社員の仕事以外の活動(副業、複業、兼業、パラレルキャリア等々)が大事になりますが、この時に「何ができるか?」「何をするか?」などが課題になります。

特に自分にはどんなスキルがあって、それが市場ではどのくらいの価値で、収益を得られるのかは、頭を悩ませる点になります。

イベントでは、ワークショップとして自分のスキルの中から有料で提供できるスキルを、3つ洗い出して考えてみました。このように問われると、例えば○○の知識や経験、△△の資格など、ハード的なスキルに目が行きがちです。

もちろんこれらのスキルも大事ですが、人に依存したソフト的なスキルが掛け合わさると、より差別の要因になるなと感じました。例えばITの知識が豊富だけでは、他の人でも勉強すれば身に着けられますが、プラス「人に伝えるのが上手」と言うスキルが掛け合わさると、「わかりずづらいITの話を、分かりやすく伝えることができる」と、スキルに個性が出てきます。

また複業を行うにあたって、以下の注意点もお話がありました。

  1. 収入に拘らない
  2. でも、時間の捻出方法には拘る
  3. ③副業禁止を恐れない
  4. 退路を断つ決断を絶対にしない

①は目先の収入にだけ目が行くと、相場より安い金額で仕事をするなど、いわゆる搾取されることもあるので、何のために複業をするのかは考える必要があります。

②は会社員と複業を行うと、時間の管理が一番の課題になります。家族との時間を削ると、長続きしないですし幸せにもなれません。無駄な時間や本業を効率化して生み出した時間を集めて、複業の時間にあて行くことが望ましいです。

③は会社の空気感で複業はNGと言われていることもあり、就業規則を確認したり人事に確認をしたりと、改めて確認していくことが大事になります。

④は少しお金が入ると、「このままいけるのでは?」となりがちですが、無理にリスクを負った選択をするのではなく、複業が回らなくなった時にどちらかを削る決断をするのがいいとのことです。

その他にも、セールス力を強化しておくこと、キーマンとのつながりを持つこと、収入源は分散させることなど、様々なポイントを教えて頂きました。その中でも独立する時の確認点で「家族・パートナーの反対はないか?」がありました。

私は複業に対しても同様の確認が必要と思っていて、家族の支えなしに複業は難しいですし、家族や自分が幸せになるために活動をしていると思うので、家族の理解や応援なしに活動するのは望ましい形ではないだろうと思っています。

最後に

今回はさわりだけになってしまいましたが、会社員としてだけでなく複業をに興味のある方にとっては、とても学びの多い内容だったと思います。

ライフスタイルやプランは、人によって「これが良いい」と思うことが違いますので、家族とも話しながら、どうしていくか会話していくことが大事なのだと思います。

皆さんも一度今の環境を見渡してみて、今後のライフプランを考えてみて下さい。

それではまた

アンドファン株式会社

中小企業診断士 田代博之

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