作業者 テンポラリー
昨今の人材不足の影響、コア業務への集中、コストダウンなど様々な理由から、外部の会社へ業務を委託するアウトソーシングが増加しています。その中でも「海外アウトソーシング(海外BPO)の動向と今後」でも紹介したように、海外へ業務委託する海外アウトソーシング(海外BPO)が増加しています。
今回は、海外アウトソーシングと似たような言葉である「オフショア」について、整理していきたいと思っております。
オフショアとは、離れる意味を持つoff(オフ)と岸を意味するShore(ショア)が合わさった単語で、ビジネスの中では「自国以外の国=海外」の意味で使われています。またオフショアに対して、自国内の地方都市のことをニアショアと呼びます。
金融業界では少しニュアンスの違った言葉で使われているようですが、私が関係しているITの業界では、海外に開発体制を持つ会社へ開発委託を行うことを指し、オフショア開発として使われています。
主な目的は、国内での人材不足や人件費高騰に伴い、物価や人件費の安い国へ委託することで開発費用を抑えることや、海外でコストを抑えながら優秀なエンジニアや人材を確保することとなります。委託先としては、中国、インド、ベトナムなどが多く、インドネシア、フィリピン、タイなどASEANの国多く見ら、近年ではミャンマーでのオフショア開発も多くなってきました。
今後、国内でのIT人材不足が加速していくと、ますますオフショア開発に目を向ける企業も増加してくると考えられます。
似たような言葉で、オフショアリングがあります。こちらは業務の全部、または一部を海外へ委託することを指します。アウトソーシングと近い言葉ですが、アウトソーシングは国内への業務委託も含むため、海外アウトソーシング=オフショアリングとなります。
オフショア開発では、海外(オフショア)に開発業務を委託する(アウトソーシング)と考えると、オフショアリングの一環として考えることができます。
オフショアリングでの目的もオフショア開発と同様で、コストダウンや人材やリソースの確保となり、国内での人材不足や人件費高騰の影響を受けて、増加傾向にあります。
オフショア開発やオフショアリングについては、ご紹介したように海外への業務委託(アウトソーシング)の意味合いですので、委託される業務やそのメリット、デメリットについても同様となります。
委託される業務については、開発業務、データ入力、画像の加工、コールセンター、販売委託など、企業様ごとに様々だとは思いますが、国内業務との切り分けについては「国内業務と海外BPOの業務の切り分け方法」で、向いている業務と向いていない業務をご紹介しております。
国内も含めたアウトソーシング(BPO)のメリット、デメリットについては「BPO(Business Process Outsourcing)とは?」で、海外アウトソーシング(海外BPO)のメリット、デメリットについては「海外BPOサービスのメリットと注意点」でまとめていますので、こちらをご参照ください。
<h2>最後に</h2>
本日は、言葉の意味のお話になってしまいましたが、海外に向けた業務委託やオフショア開発はこれからますます注目されていくと思っています。
急に委託することになってもなかなかうまくいかないことが発生しますので、徐々にでも自社の業務の整理や外部への委託が出来るかの検討を進めてみてはいかがでしょうか。
弊社では、海外アウトソーシング(BPO)を展開しておりますので、お困りごとやご不明な点等をお気軽にお問い合わせ下さい。担当者より折り返しご連絡させていただきます。
それではまた。
アンドファン株式会社
中小企業診断士 田代博之