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DXで生産性を向上するための変革ポイント

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まだまだDX(デジタルトランスフォーメーション)の話題がにぎわっていると思いますが、DXの効果を測る指標として「生産性」がよく使われます。「生産性の向上」とよく耳にしますが、具体的に生産性とは何で、どうすれば生産性が向上するのかを考える必要があります。

またDXでは、「D:デジタル」よりも「X:トランスフォーメーション」が大事だと言われています。生産性を向上するために、何をどのように変革するのが良いのでしょうか。

今回はDXで使われる「生産性」と生産性を向上させるために必要な「2つの変革」を見ていきたいと思います。

生産性の向上とは何か?

普段何気なく使っている「生産性」ですが、原材料や労働力などのインプットと、そこから得られるアウトプットの割合のことで、以下の計算式で表されます。

生産性=産出(アウトプット)÷投入(インプット)

この時、アウトプットとインプットにどの数値を当てはめるかで、求められる生産性の種類が変わります。例えば「生産量÷労働者数=1人当たり労働生産性」であったり、「付加価値額÷資本ストック=資本生産性」であったり、その目的によって変わってきます。

DXでの生産性は「付加価値額÷労働量=労働生産性」が使われています。労働量には「従業員数」や「従業員数×労働時間」が使われています。また付加価値額は、以下の式で表されますが、シンプルに「付加価値額=売上総利益(粗利益)=売上高-原価」を使うのがわかりやすいです。

「付加価値額 = 営業利益+給与総額+減価償却費+福利厚生費+動産・不動産賃借料+租税公課」

このように見ていくと、生産性の向上のためには大きく2つの方向性、①付加価値額を増加させる②労働量を減少させるがあることがわかります。

「生産性の向上」と聞くと、業務の効率化や自動化など②労働量を減少させる方がイメージが湧きやすいと思いますが、DXでは①付加価値額を増加させることもバランスよく進めていく必要があります。

改善をする箇所は、全体的に大きな流れにそって現状を見て、業務間で滞っているところ、問題に感じているところ、こうなったら楽だな/嬉しいなと思うところを探していく方法ががよいと思います。

生産性向上のための2つの変革

生産性の向上を目指してDXを行う場合、何をどのように「X:トランスフォーメーション」することが必要になるでしょうか?私は2つの視点で変革させることが必要だと考えています。

1つ目は「実行を続けられる組織」に変革することだと考えます。DXを進めようとすると、机上であれこれ考えるだけで進まなかったり、いきなり大きな計画を立てようとして苦労したり、現場の反発で進まなかったりと、原因は別でも結果として「実行」されないことが多くあります。

小さくても早く実行して効果を得る、この成功体験を積み上げながら次のステップに進んでいく、スモールスタートクイックウィンがとても大事になります。言葉で書くと簡単ですが、「こんなことでいいの?」「これってDXなの?」というレベルでも問題ないので、「実行」のサイクルを続けていける組織に変わっていくことが必要になります。

2つ目は、環境変化に併せて「従業員自体の意識やスキル」を変革することだと考えます。DXでは、今まで培ってきたスキルでは対応できないことも発生すると思います。時には、業務の効率化や自動化の影響で、今まで行っていた業務と変わることもあるかもしれません。

新しいことを学ぶのは抵抗があるかもしれませんが、環境変化に併せて必要なスキルや知識を習得することに遅いということはありません。しかも改善の手段として、ITツールが導入されることもありますので、新しく覚えることや慣れることも求められてきます。苦手意識を持たずに、新しいことを取り入れていくことも必要になります。

このように企業を構成する組織や従業員が変革することが、DXのなかでとても大事なポイントになっていて、ここが変革しないことには一過性の取組みとして終了してしまう可能性も高くなってしまいます。

最後に

DXを進めるうえでという観点だけではなく、環境変化が激しい中でそれに合わせて組織や人が変わることができなければ、新しい環境についていくことはできないと思います。

DXが流行っているからという理由ではなく、企業を存続させていくために、自社の変革に取り組んでいって下さい。

弊社では、業務の外部委託化に役に立つ海外へのアウトソーシング(BPO)事業や、デジタル技術の導入支援なども承っていますので、お気軽にスタッフまでお声がけください。

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それではまた

アンドファン株式会社

中小企業診断士 田代博之

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