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月額方式のビジネスモデルを考える

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おはようございます。

皆さんは、毎月継続して利用しているサービスはございますか?

私はAmazonプライムやG Suiteなどを利用しています。他に音楽や動画、雑誌など、身近なサービスが増えてきているので、利用されている方も多いのではないでしょうか。

このような月額固定で利用料を払うタイプのビジネスモデルをサブスクリプション方式と呼ぶのですが、今ではサービスの幅がかなり広い範囲に広がっています。

このようなサービスを利用する際に、これは元がとれるのか?などと考えたことは、一度や二度はあると思います。

今回は、そんな最近増え続けているサブスクリプション方式のビジネスモデルについて、色々考えて行きたいと思います。

サブスクリプション方式とは?

まずはサブスクリプション方式について見て行きますが、利用者が購入代金を支払い所有して利用するのではなく、期間に対応した利用料を払い利用権によってサービスを利用する方式のことをいいます。

多くのサービスは月単位や年単位での契約となっていて、サービスの内容や契約期間に応じて、料金プランが用意されていることが多くあります。

ITのソフトウエアの分野では以前から広く取り入れられ、以前までCDなどメディアで最新ソフトを購入し利用する買い切り方式でしたので、OSのアップデートでメーカーのサポートが切れた場合や、最新版のソフトウエアを利用する場合は、新たに購入する必要がありました。

その点、サブスクリプション方式の場合だと、OSアップデートへの対応や最新版へのアップデートもメーカーが対応してくれます。メーカー側はメディアを用意する必要がなくなるなど、多くのメリットがあります。

サブスクリプション方式のメリットとデメリット

サブスクリプション方式にすることで、ユーザー側だけでなくメーカー側にもメリットがありますので、それぞれのメリットを見て行きます。

<ユーザー側のメリット>

  • すぐに利用開始できる
  • 契約中はいくらでも利用できる
  • いつでも解約できる
  • 物理的に物が不要になる

<企業側のメリット>

  • 収益見通しが立ちやすい/売上が安定する
  • サービスのメンテナンスや更新が容易にできる
  • ユーザーの利用データなどが収集できる
  • ユーザーが気軽に利用開始してくれる

このようにユーザー側、企業側共にメリットがあるため、最近では様々なサービスに取り入れられるようになっています。しかし、サブスクリプション方式にもメリットだけではなくデメリットもありますので、こちらも見て行きます。

<ユーザー側のデメリット>

  • 利用しなくても費用がかかる
  • 利用しないサービスが含まれることがある
  • 解約手続きをしないと費用がかかり続ける

<企業側のデメリット>

  • 一定以上のユーザー数が少ないと赤字のままとなる
  • 利用し続けてもらう工夫がいる
  • 常に最新の環境に対応する必要がある

自社で取り入れる場合は、これらのメリット、デメリットを検討して、導入をしていくことになりますが、顧客の流入ハードルが低い(試しやすい)収益見通しが立ちやすいなどのメリットが大きいため、様々なサービスに採用されているのだと考えています。

サブスクリプション方式の例

ここでは私が使用しているサービスから、注文しているサービス、驚いたサービスなどを、一例としてご紹介していきます。

<G Suite>

無料メールサービスとして有名なGmailを中心として、カレンダーやドライブなど仕事に必要なサービスが1つのパッケージになっています。ビジネス向けのプランもあり、私もお世話になっています。

<Amazonプライム>

ECサイト大手のAmazonですが、プライム会員になるとお急ぎ便が無料になるなどの特典に加え、PrimeVideoで映画、Prime Musicで音楽、Prime Readingで漫画などを楽しむことができます。

<MECHAKARI(メチャカリ)>

洋服をレンタルできるサービスで、何度でも借りることができ、クリーニングなどの手間も不要になります。気に入ったものは買取もできるようなのです。メンズの取り揃えが増えたら利用したいと考えています。

<TKG食堂@コナイト>

なんと卵かけご飯専門店もサブスクリプション方式のお店があります。追加のサイドメニューは別料金のようですが、こだわりの卵を使用した卵かけご飯が食べ放題になります。はじめ見たときはかなり驚きましたが、比較的近所にOPENしたこともあり、注目しています。

最後に

今回はサブスクリプション方式に注目してサービスを見てきましたが、自社以外のビジネスモデルを見ることは、自社を見直すキッカケにもなりますし、大変勉強になります。

なかなか時間が無くて出来ないと思いますが、まとめた本などもありますし、時代と共に変化や進化を遂げて新しいビジネスモデルが出てきますので、是非ともお時間をとって様々なモデルを見てみてください、

アンドファン株式会社

中小企業診断士 田代博之

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