作業者 テンポラリー
1月25日~27日に行われた「海外ビジネスEXPO2022オンライン」に出展してきました。当社では、ミャンマーにおける企業様の業務プロセスをアウトソーシングするサービス、海外BPO(Business Process Outsourcing)サービスをご紹介させて頂きました。
当日は、「海外展開」に関する様々なサービスが紹介されていて、多くは海外進出支援、越境EC、オフショア開発に分かれていました。
海外展開と聞くとまだまだハードルが高いことだと感じる方も多いと思いますが、デジタルの進化とリモートワークの定着もあり、私は以前よりも海外展開の可能性が広がったようにも感じました。
本日は展示会で感じた感想をまとめながら、最近の海外展開事情についてみていきます。
まずは「海外展開」の意味についてですが、私は海外進出と同じ意味でとらえていて、広い意味で海外とビジネスをすることだと思っています。
代表的な例でいえば、現地に商品を輸出して販売することを考えると、その方法として商社や代理店を経由する、現地企業に委託する、自社で拠点を設立するなどありますが、どれも海外展開になります。
また販売面だけでなくて、工場のような製造面の展開や、オフショア開発のような開発面での展開、海外BPO(Business Process Outsourcing)のような業務面での展開などもあります。
海外展開で壁になることは、言語やコミュニケーション、商習慣、法律や手続き、ノウハウ不足などがあると思いますが、日本の企業が海外展開に壁を感じる理由として多いのは、①人材不足と②情報不足だと感じています。
①の人材不足は、海外展開など新しいことに積極的にチャレンジする人材が少ない面もありますが、日本では外国人とコミュニケーションする機会はまだまだ少ないので、外国人とコミュニケーションが取れる・取ろうとする人材は多くないと感じています。
また②では、インターネットで掲載されている情報は簡単に集められますが、海外展開をしようと思うと国や地域ごとに、ニーズ、競合、規則、パートナー企業など様々な観点で情報を仕入れる必要があり、一歩進んだ情報を集めようと思うとお金や手間がかかってしまうことがあります。
今回の展示会では、この辺りの壁が低くなり、企業にとってもスモールスタートがしやすい環境が整ったように感じました。
海外展開の中で、大きく分けると①販売先として売上向上を狙う場合と、②製造や開発、業務の委託行いコスト削減を狙う場合があると思います。どちらも自社で拠点を設けて実施しようと思うと、大きな壁を感じてしまいます。
①の販売先として海外展開する場合、例えば越境ECでお試しするにしても、自社でECサイトを持つことは、壁を感じてしまいます。しかし最近では、商品登録、多言語対応、決済方法、オペレーター、配送など、出展社が気にすることはほとんどなく出品できるようになっています。
また海外展開先の国や地域を決める時、各国の顧客ニーズがあるのかを調べていくことは大変になります。しかし各国のバイヤーからニーズを集約して整理してあり、自社の商品がどのニーズに合うかをマッチングできるサービスがあり、簡単に海外展開を検討できる環境があります。
これらのサービスを使うと、少ない費用やリスクで海外展開ができると、複数国でフィールドテストを実施して、見込みがないところは早々に撤退するなど、柔軟な対応をすることができます。
②の製造や開発、業務の委託をする場合、例えばオフショア開発などはIT業界では、珍しいことではなくなり、日本語対応している会社も多くなってきています。また注意点やノウハウなども手に入りやすく、委託先の比較検討もしやすくなっていると思います。
併せて、WEB会議でのコミュニケーションが当たり前になってきていることから、海外にいるメンバーとの打合せも特に違和感なく進めることができます。
デジタル技術が発達、浸透したおかげもあり、一昔前に比べると、海外展開のハードルは下がっていることを感じられました。これからは中小企業も海外展開を検討する視点を持つことが大事になると改めて感じました。
コロナウィルスの影響で、移動に対しては制限がかかりましたが、逆にITを使ったコミュニケーションは浸透したと思います。
このような環境変化をうまくとらえて、現地のメンバーと触れてみると、色々と感じるところがあると思います。私自身も外国人とのコミュニケーションには結構壁を感じている方なのですが、やってみると翻訳ツールも優秀ですので、思っているより何とかなります。
あれこれ考えるよりも、まずは少しだけでも触れてみることが、海外展開への第一歩になると思いますので、皆さまも是非海外に触れてみて下さい。
当社でも、ミャンマーでの海外展開やアウトソーシングなど、様々な相談を承っておりますので、お気軽にスタッフまでお声がけください。
それではまた
アンドファン株式会社
中小企業診断士 田代博之