作業者 テンポラリー
おはようございます。
企業様のお悩みの中で、最近は人手不足の面がニュースなどで取り上げられることが多いでが、やはり営業面や販売面に悩みを抱え「売上向上」を目指される企業様が最も多いように思います。
先日、そんな「売上向上」の一環としてよく話題に上がる新商品開発について、大阪商工会議所西支部様で「何かしなきゃ!を具体的な新商品アイデアへ」と題して、新商品開発のアイデア発想を行う際の考え方の“コツ”を体験いただくセミナーを行いました。
本日は中小企業の新商品開発について思うところを書いていきたいと思います。
さて、皆さんの中で「新商品開発」と言われると、どんなことを考えるでしょうか?
いきなり新商品を考えてと言われても、正直なかなかアイデアを思いつくのは難しく、また「何か新しいもの」「誰も考えつかないこと」を探してしまうことがよく起こります。
セミナーでは、ステップを踏んで考えることの重要性をお伝えしながらアイデア発想をしていただき、ワークショップを通じて考え方の“コツ”を習得して頂きました。
その中で「新商品開発を継続的に行う」ことがとても重要だとお話させて頂いています。商品開発において、考えついたアイデアを具現化し、市場調査などを行いながら、ブラッシュアップを行っていきます。そのなかで顧客の声を反映しながら、より良い商品へと進化していきます。
つまり、1回のアイデア発想や試作/テストでうまくいくことはかなり稀であると考えています。そのために継続的に行うことが重要になってくるのですが、同時に「商品を評価する」ことも重要になってくると考えています。
商品を評価する場合「何かいまいち良くない」「何かイメージと違う」など、ぼんやりとした意見が多くなることがあります。またそれを受けて修正する場合も「もう少し格好よく」「いい感じに」などぼんやりとした意見になることが多くなります。
そんな人間の感性を目に見える形で測定/分析するために、私は最近、中小企業診断士の研究会の取り組みで「感性工学」を学び始めていて、この考え方が役に立つと思っています。
人間の「感性」とは、例えば商品などを見たときに心の中に抱く感情やイメージのことで、主観的で論理的に説明することは難しいものです。感性工学では、その感性を測定/分析することで商品デザインに翻訳する技術のことを言います。
少し難しい言い回しですが、少し違った言い方をすると、消費者がものを購入するときに感じる「使い勝手がいい」「かっこいい」「おしゃれ」などの感情を分析して、商品開発に活かそうという取り組みに使われています。
まだ比較的新しい研究分野なので、あまり耳にする機会は無いかもしれませんが、有名メーカーの商品開発でも取り入れられているため、もしかしたら身近な商品に使われているかもしれません。
私も、この感性工学を商品評価の段階で活用できないかと試行錯誤しながら、いつか皆様の新商品開発にお役に立てることを目標に、研究を進めています。
<h2>最後に</h2>
新商品開発はどう生み出すか?と、それをどう評価するか?、そして評価に基づいてそのように改善を行うか?の繰り返しにより、より良い商品になっていくと考えています。
簡単にはいかない新商品開発ですが、様々な手法や考え方もありますので、私自身も研究を進めながら進化していきたいと思っています。
それではまた。
アンドファン株式会社
中小企業診断士 田代博之