作業者 テンポラリー
おはようございます。
ミャンマーにおいて、とても高い関心を集めていることに「ティラワ経済特別区(Special Economic Zone)」があります。
世界中の企業がミャンマーでの進出先として検討、または契約をしている状況ですが、その中でも特に気になることが、「現地の、実際の開発状況はどの程度進んでいるのか?」だと思います。
そこで今回は弊社メンバーが7月30日にティラワ経済特別区を訪れた様子を、現地の写真を交えながら紹介していきます。
まずはティラワ経済特別区の概要について、簡単にまとめてみます。 場所はヤンゴンから南東に約20Kmに立地し、車で大体1時間程度になります。
河川港(ティラワ港)に隣接しています。 ミャンマー初の本格的な経済特区と言われていて、ミャンマー・日本の政府や民間企業から構成されるMJTD(Myanmar Japan Thilawa Development Ltd.)社が2014年1月に設立され、開発がすすめられています。
ZoneAでは405ha、ZoneBでは第1期101ha、第2期77haの開発が予定されていて、MJTD社が2018年6月に発表した数字では、予約契約締結済みが93社、工場着工済みが80社、操業開始済が49社となっています。
予約契約締結済みに対して操業を開始している企業が半分程度というところを見ると、まだまだこれからな状況が伺えます。
さてここからは訪問記となります。
ティラワ経済特区へ出発したのは7月30日 7時頃となります。 ヤンゴン中心部では(皆さんご存知の通り)朝の渋滞が激しく、ダウンタウン東方、51stにある、51ホテル様に前泊しました(ヤンゴンでコンドを賃貸しながら、贅沢です)。
元々歴史のあるホテルをリノベーションされ、今風に。フロントでは日本のスタッフ様が出迎えて頂き、心が和みます。 更に夕食は、日本米とお味噌汁がついたハンバーグ定食。ヤンゴンの味に慣れていたせいもあってか、とても美味しく頂けました(スタッフの皆様ありがとう御座いました)。
ティラワ関連のお客様も多数宿泊されており、ホテルも賑やかで安心して宿泊が出来ました(朝食はビッフェスタイルです)。是非、ヤンゴンへご出張、ご旅行の際にご利用になられては如何でしょうか。8月初旬には大浴場もオープンするとのことです。
日本が深く関わっている一大プロジェクト。初めての訪問と、久し振りにヤンゴン市内を出る高揚感で、テンション高めに出発です。
やはりヤンゴン特有の渋滞。テンションはキープしていますが、車のスピードは上がらず。 車内では、現地生産のスズキ車の話(新車は右ハンドル禁止になってます)をしながら道の悪さと、橋を起点をする渋滞の話をしつつ、進みます。
橋は中国製、鉄道、車共用ですが、待避線無しの片側一車線。途中で事故、故障があったらどうなるんだろう?と思っていたら、やはり出くわした知人もいるようです。諦めて車外に出て歩き始めたら、車が動き出したと。 そういった交通事情の悪さの改善でもう一本橋を架けるとニュースにあったと思い出しつつ更に進みます。
まだこのような状態の道が、たくさんあります。
橋を降りても、途中の集落で渋滞です。
出発して約1時間半、現地へ到着。工業団地と書かれた標識を片目にいよいよティラワ経済特区へ入ります。
電源ラインは高圧線も引かれ、心配なさそうです
B地区です、工場建屋の建設は徐々にといった具合です。
川沿いにある土地(元々は沼地と聞いています)で雨季にも関わらず、意外と水はけはいい印象でした。 建築関係で働いている方は、食事、トイレは近くに小屋はあるのですがお弁当 を持って通っているんですね。
小屋、こんな感じです。 次はA地区。 既に一杯建設と設備搬入が進んでおり、錚々たるメーカー様の工場が見られます。
現在、フェリーポート(2020年完成予定?)がフェィズ1として建設中で、これが完成すると、ティラワ経済特区で輸入輸出が出来る様になる計画です。 ここに来ると、流石に大型車とすれ違います!
完成予想図
インフラ整備もまだまだ必要ですが、今後の経済特区を活用した海外投資と経済の更なる活性化を期待しつつ、現地を後にしました。
以下写真は近くにいた農耕牛です。まだまだこのような姿も残っています。
ティラワ経済特区に行って、事前にイメージしていたよりも開発が進んでいない現状を見ることができました。やはりこの辺りは自分の足で現地に行って、現地を確認する必要がありますね。
ミャンマーへの進出をご検討の企業様に対して、現地のリアルな状況を見て頂ける「ミャンマー視察ソリューション」も行っておりますので、お気軽にご連絡下さい。