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あけましておめでとうございます。本年も宜しくお願い致します。
皆さんはどんなお正月を過ごされたでしょうか?お正月といえばおせち料理や初詣、初日の出や初売りなどのイベントも多くありますが、お家でのんびりと過ごされる方も多いかと思います。

そんな中「一年の計は元旦にあり」の言葉があるように、今年こそはと願いや思いを込めながら、目標を立てる方もいらっしゃるのではないでしょうか。

私も元旦にではないですが、年始の休暇を利用して今年の目標や計画を立案するようにしています。 しかし恐らく多くの方は、苦手意識があったり、面倒だと思っていたり、必要に迫られないと作らなかったりと、あまりいいイメージを持たれていないように思います。

私自身も正直あまり好きな方ではなりませんが、私なりの作成の意味やメリットなどをまとめてみました。

中小企業で作成する計画とは?

計画といっても、創業計画や資金繰り計画、売上計画や行動計画など、計画策定の目的などに合わせてフォーカスする点は変わってきますが、今回は中小企業における経営計画について話をしていきます。

経営計画とは、現状や将来にわたっての目的、方向性、目標、ロードマップなどを記したもので、会社の理念やビジョンや概要、商品や営業に関すること、投資や財務状況や収益性、組織や役割など、幅広い事項が記載されます。

似た言葉で事業計画があり、経営レベルでの計画(経営計画)と事業レベルでの計画(事業計画)と言われていますが、複数の事業を行っていないのであれば同じ意味合いですし、明確な区分けはされていないように思いますので、ここでは経営計画で統一します。

経営計画にはおおよその目安として、1年単位の年度計画、3~5年単位の中期計画、5年~10年単位の長期計画がありますが、私は3年単位の中期計画策定をお勧めしています。

経営計画の現状

経営計画の現状として、中小企業庁が小規模事業者(従業員数:製造業20名以下、そのほかの業種5名以下)を対象に調査したデータから、気になった点を見ていきます。

全文はこちら:小規模企業白書(2016年版)全文

まず経営計画(事業計画や収支計画)作成の有無では「作成したことがない」が47%に及ぶのですが、その中で今後の意向を見てみると64.4%が作成の意思があることがわかります。

1-2-40出典:「今後の経営計画作成の意向」
中小企業庁2016年小規模企業白書より

適切なアドバイスがあればという条件付きであったとしても、正直思っていたよりも多い印象を受けています。また「作成したいとは思わない」と答えた会社の理由としては、

    • 現状維持ができればよい
    • 「計画」など大仰なものは不要
    • 経営内容を熟知していれば不要
    •  時間的な余裕が無いため
    • 特にない

となっています。私としては経営計画って何に使うの、そんなものうちには必要ない、忙しくて時間がないという声をよく聞いています。

また「作成したことがある」と答えた会社でも「補助金申請で必要になった」が59.1%で一番多く、補助金や融資など必要に迫られないと作成しない会社が多いことがわかります。

しかし、経営計画を作成した効果ではキッカケとは少し違った効果が出ています。

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出典:「経営計画を作成した効果」
中小企業庁2016年小規模企業白書より

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出典:「経営計画の作成の有無と売上高の傾向」
中小企業庁2016年小規模企業白書より

経営計画を作成している過程の中で、経営計画を作成して方針や目標が明確になる、強みや弱みを認識できることが多く、最終的には売上増加につながっていることがわかります。

私自身も作成していて、この「作成している過程」がとても大切だと感じています。

経営計画を作るメリット

経営計画を作成することで、銀行、公的機関、取引先、株主などの外部関係者や、自社の従業員などの内部関係者に、会社の思いや考えを伝えることができます。

しかし私自身としては、外部/内部問わず発信することによるメリットだけでなく、作成する過程で現状や未来、そこにたどり着くまでの道筋を、普段は忙しくてなかなかゆっくり考える時間がない経営者自らが、数字を使って考え言語化していくことによるメリットが大きいと思っています。

恐らく経営者の方は、会社の現状や将来のこと、従業員やその家族のこと、市場や顧客のこと、自社商品や競合のことなどを、把握されているはずです。しかしそれらを外部の人が見てもわかるように言葉や数字を使って表そうとすると、なかなかうまくいきません

普段はなんとなくわかっていると思っていたことでも、抜け漏れがあったり、あまり考えられていなかったりで、とても頭を使います。また気づかされることが多くあります。

その中で、上のグラフで作成した効果として多かった、方針や目標が明確になる強みや弱みを認識できることになります。

最後に

経営計画は、作成する過程がとても大切だとお話ししましたが、作りっぱなしではなく、半期毎や通期ごとに現状を振り返り見直し(次の計画を作成)することも忘れないで下さい。一度ベースが出来てくると、ある程度は作成に関する労力は少なくなります。

なかなか時間が取れない人も多いかと思いますが、連休などを利用して時間をとって、一度、メリットの多い経営計画書を作成してみてください。

それではまた。