pikutoguramu

おはようございます。

先月のヤンゴンで行われた展示会では、タイのドンムアン空港経由で乗り継ぎを行い、ヤンゴン国際空港に入る予定にしていました。ドンムアン空港に着いて、長い通路を歩いた先にある乗り継ぎのカウンターに着くと・・・なんと財布がない事に気づきました。

これはマズイと慌てて通路を逆戻りし、客室乗務員の方々がいたので拙い英語で探してもらおうと説明をしていました。結局、日本語が話せる客室乗務員の方がいたので、電話で確認してもらい落とし物窓口にあると確認がとれ、事なきを得ました。皆様もお気を付け下さい。

話は長くなりましたが、空港では様々な案内表示が存在しています。しかも言語が通じない場所でも問題なく案内ができるように様々な図や記号が使われています。これらはピクトグラムという技法使って案内表示を作成しているのですが、今回は言葉の壁と案内表示(ピクトグラム)について、記事にしていきたいと思います。

ピクトグラムとは?

はじめにピクトグラムの定義について、Wikipediaで確認をしてみます。

“ピクトグラム(英語: pictogram)あるいはピクトグラフ(英語: pictograph)とは、一般に「絵文字」「絵単語」などと呼ばれ、何らかの情報や注意を示すために表示される視覚記号(サイン)の一つである。地と図に明度差のある2色を用いて、表したい概念を単純な図として表現する技法が用いられる。”

引用元:Wikipediaより

少しわかり辛い表記ですが、文字での説明ではなく視覚的に情報を伝えることで、言葉が通じない人に対しても直感的に情報を伝えることが出来ます。

普段私たちは、駅や空港などの案内板でよく目にしていますが、これらの案内用記号はJIS規格でも定められています。外国人観光客にとっては、その地の言語がわからなくても移動などに支障が出ないようになるため、「言葉の壁」を低くしてくれる効果があります。

現在日本では2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向けて、このような案内サインを増やすため「国内外旅行者のためのわかりやすい案内サイン標準化指針(平成27年2月)」が策定され、記号の見直しや普及が進められています。
私も、普段日本にいるとあまり意識はしませんが、海外旅行の際には大いに活用しています。おかげで言葉の壁がある海外でも、空港内でスムーズに移動をすることが出来ています。

またピクトグラムよりも大きな考えで、ユニバーサルデザインというものがあります。これは言葉の壁だけでなく、様々な障害を取り除いていく考え方になっています。

ユニバーサルデザインとは

まずはユニバーサルデザインの定義について、Wikipediaで確認をしてみます。

ユニバーサルデザイン(Universal Design、UD)とは、文化・言語・国籍の違い、老若男女といった差異、障害・能力の如何を問わずに利用することができるように目指した施設・製品・情報などの設計(デザイン)のことである。

引用元:Wikipediaより抜粋

こちらはよくバリアフリーと勘違いされることが多いのですが、バリアフリーは高齢者や障害者の方をなど、特定の人を対象にしているのに対して、ユニバーサルデザインではすべての人を対象に使いやすさを求めている点に違いがあります。
またユニバーサルデザインは以下の7つの原則から構成されています。

1、公平性:誰でも公平に利用できること
2、自由度:使いやすい方を選んで使える
3、単純性:使い方が簡単で直感的にわかること
4、分かりやすさ:必要な情報がすぐ理解できること
5、安全性:うっかりミスや危険につながらないようになっていること
6、体への負担の少なさ:無理な姿勢をとることなく、少ない力でも楽に利用できること
7、スペースの確保:使いやすい寸法・空間になっていること

ピクトグラムとの関係性としては、ユニバーサルデザインの中で文化や言葉の壁を越えて情報を伝えるために、ピクトグラムを活用していくということになります。

様々な壁とユニバーサルデザイン

今回展示会に参加して、海外の方に初めて営業をして思ったことは、前回の記事「海外展示会へ出展して感じたメリットとポイント」でお話したメリットだけではなく、文化や言語の壁があるだけで、使い方の理解が難しかったり、ものの感じ方が違ったりと、思ってもみなかった壁があることでした。もちろん頭では理解していることなのですが、実際に肌で感じると余計にそう感じますし、まだまだ改良の余地が大きい事も感じます。

このあたりの思想を少しでも商品等に盛り込めて行くと、壁を越えて大きな可能性があるように感じています。しかし「すべての人にとって利用しやすい」とは、何か答えがあるわけではないと思っています。

例えば、言葉の壁に対してピクトグラム(図や記号)を用いて情報を伝えることは有効なことだと感じていますが、もしかしたら他にいい方法が見つかるかもしれません。
恐らく、少しでも良くしていこうと考え改良していくことと、どんな壁があり何が問題なのかを理解しようとするプロセスや気持ちが大切なのだと思います。

最後に

少しとりとめもない話になってしまいましたが、海外で商品を販売しようとする場合、市場やニーズの話はもちろんですが、自社の製品を利用する上で壁はないのか?説明書や注意書きは問題ないか?紹介資料は伝わるのか?等の視点で考え、改良を行っていくことは必要になると感じています。

市場開拓や新商品を開発される際は、ユニバーサルデザインの視点からも自社の商品や資料などを見直してみて下さい。
それではまた。

アンドファン株式会社
中小企業診断士 田代博之